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私について ページ1
もう辺りには街灯の、境目のよく分かる明かりがついておらず、8月の下旬に心地いい排他的な冷気が漂っていた。
少し右に出ると、無臭だった路地から一転し、飽和したネオンと隠された俗世の雰囲気が耳と目を絶え間なく通り抜けていく。
人々は背徳の光に信仰を捧げていた。この時この場所では。
「ゲームセンターにでも寄ろっかな」
蛍光色は集約された色欲の名残を照らす。
最早芸術すら感じさせるこのべタついた街並みは、いずれ道徳とかいう洗脳レベルの意識に押しつぶされる事への最期の輝きに思えてならない。
一体誰が「人工」なんて言葉作り出したんだろうか。
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作者名:めだまやき | 作成日時:2018年10月22日 0時