47話 短髪 ページ49
関口「そろそろいい時間だな…。青峰、さつきちゃんまだ迷子なのかよ。」
青峰「しらねぇー。」
日も落ち、そろそろ紳助の家に向かう準備を始めるも、さつきちゃんはまだ来ない。
湊「流石に心配だね…」
A「あぁ…。つか、これ暑い。」
ウイッグの中が汗で蒸れてすげぇー暑い。
このメンバーならいいか。そう思ってウイッグを外す。
青峰「え、髪ながっ!」
A「まぁな。」
関口「とりあえず、さつきちゃん探しながらうちの方行こうか。青峰、家近くなんだよね?」
青峰「おう!」
髪を結わき、エナメルを持つと6人で紳助の家に向かう。
でも、結局さつきちゃんは見つからなくて気づいたら紳助の家の前にいた。
青峰「あ、さつき。」
さつきちゃんは大粒の涙を目に貯めながら紳助の家の向かい側でお母さんと思われる女の人といた。
関口「え、さつきちゃんって桃井さん家の…」
桃井「大ちゃんのバカ!!もう知らない!」
そう一言言うとさつきちゃんは家の中に入ったく。
紳助とさつきちゃんのお母さんが少し話すと、俺たちは青峰にお礼を言って紳助の家に入った。
関口「ただいま。母さん、この人がAで、この人が虹村。」
虹村・A「よろしくお願いします!」
それからは一瞬だった。
紳助の両親に髪のことを褒められたり、玲と湊を入れた7人で話をしたりすると、すぐに俺の方が終わった。
A「ありがとうございます。」
ウイッグの時の髪よりも短くなった髪の毛を触って、鏡を見る。
こんなに短いの…何年振りだ?
湊「男前でかっこいいね!」
A「どうも。」
それから1時間ほど経つと、修も終わった。
倉田「ダメだ…面白い…w」
A「お前誰だよ…ww」
虹村「お前らぶっ飛ばすぞ?」
湊「先輩びっくりするんじゃない?」
黒髪になった修をひとしきり笑ったあと、紳助の家でご飯を食べて俺たちは解散した。
A「なぁ、さっきどうしたんだ?」
帰り道、2人になると俺は湊にさっきのことを尋ねる。
湊「さっきって?」
A「ストバスの時の…」
湊「え、なになに?」
はぐらかしてる…?
いや、そういう風にも見えないし…
覚えてない…?
わけねぇーよな。
じゃぁ俺の勘違い?
いろんな考えが頭の中で回っていると、不意に湊が手を握って楽しそうに歩き始めた。
勘違い…かな?
そう思い、俺も湊に続く。
あいつの不敵な笑みを見落としながら…。
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作者名:雪 | 作成日時:2015年11月23日 1時