43話 助ける ページ45
倉田「え、目赤すぎ。何があったの?」
虹村・A「うるせぇ…」
2回戦第2試合が終わり、田中先輩が言っていた木村信介がいるチームが準々決勝に駒を進めた。
そして昼休み。
ギャラリーにいた玲と紳助と合流していつものように5人でご飯を食べる。
関口「2人もやばいけど、試合に出てたメンバー全員目赤くて正直怖い。」
湊「そうだね…」
A「俺から話すか…」
そこからさっき起こったことをまず俺が伝え、その後修が話をした。
倉田「えっと…とりあえずAはおめでとう。それで虹村は…。ほんとバカ。」
虹村「は?」
関口「いや、一言いえよ!助けるし。」
倉田「そうだよ!現状は変えられないかもしれないけど少しでも手助けになると思うなら、次からは俺たちのこと頼って。」
虹村「…おう。」
青空の下、ご飯を食べる修は少し悲しげで…でも笑顔を絶やさなかった。
強くなる…か。
俺も頑張んなきゃだな。
関口「それで、お前らは前言い争ってたやつどうすんだよ?」
虹村「前言ってたやつ…?」
関口「髪。」
虹村・A「あー…」
2人して顔を見合わせる。
修が髪を黒にし、俺が髪を切る話。
関口「試合後、俺の家来いよ。美容院やってるから親にやってもらえる。」
倉田「そういえばそうだったね。」
湊「いいじゃん!Aの短髪楽しみだなー!」
話がトントン拍子で進んで行って呆気にとられる。
目の前にいた修見ると同じらしくポカンと口を開けて盛り上がっている3人を見ていた。
A「俺は修が黒にしないなら髪切らない。」
虹村「はぁ?俺もお前が髪切らないなら黒にしない。」
A「は!?お前が黒にしないら俺切らないだろうが!」
虹村「先にお前が切ったら黒にしてやるよ!」
俺たちは立ち上がってお互いに向かって怒鳴っていると下から3人の笑い声が聞こえた。
倉田「お前らほんと仲良いよね。」
関口「2人とも、スッキリした顔してて安心した。」
湊「試合中も息ぴったりだったし!」
虹村・A「仲良くねぇよ!!」
3人「はいはい」
軽くあしらわれた俺たちは3人に怒りながら混ざって、集合時間になるまで5人でずっと笑った。
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作者名:雪 | 作成日時:2015年11月23日 1時