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4話 楽しい ページ4

-湊side-

僕のような自分で攻める力がないPGは全力で味方のサポートをするだけ。スコアラーが点を取れるように必死にパスを回し続ける。

湊「A!行ける?」

A「おう、任せろ!ぶち抜いてやる。」

生まれた時からずっと一緒にいるから連携は他の誰よりも出来るしやりやすい。

一番取りやすい場所、考えてることなんて簡単に分かる。

一回だけ「お前がPGじゃないチームでプレーは出来ない。」って言われたことがある。

すごい信用してもらえてることがわかったし、それが続けばな…。って思った。

湊「じゃぁ、頼むよ?」

相手をドリブルで抜かすとすぐにヘルプが来た。軽く周りを見るとAと一瞬目が合った。

このまま僕が一人抜くのでいいのかな?

虹村「無理ならこっち回せ!」

右にダックインし急停止。ターンアラウンドで相手の左側に行き、そのままドリブルで中まで入り、シュートモーションに入る。相手のCが飛んだところを見て横にエルボーパスを出した。

A「さっすがだわ!」

Aの一番好きなボールの位置、一番得意なコートの場所にパスを送る。

湊「レイアップ。」

A「おうよ!」

ダンクは無理だよ…;;

ザシュッ

A「ほら。」

練習着で汗を拭っていると目の前に手が出てきた。

パチーンッ

湊「さすが!」

A「お前がな。あのまま突っ込んでたら俺怪我してたわ…。」

湊「ならよかった!じゃぁ、ガンガン行くよ!」

A「おーけー!」


倉田「湊!」

パスを受け取った瞬間驚いた顔をした倉田くんはそのままスリーポイントを打った。

A「湊、楽しくなってるだろ?」

湊「うん!」

この感覚…。"あの時"と同じ…!

A「関口!倉田!修!こっからはずっとパスを欲しいところに手置いとけ!自動的にボールがそこに行く!」

虹村「は?意味わかんねぇよ!」

A「分かんなくていい!ラスト5分、走りまくれ!」

関口・倉田・虹村「おう!」

周りの音は何も聞こえない。相手の位置と仲間の位置。それだけが見える。

関口くんの手が上がり、そこにパスを出して数秒後にはビーッというブザー音が遠くで鳴り響いていた。

湊「次…!」

不思議と汗は引いていて疲れてもいなかった。

真田(ゾーンか…。)

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設定タグ:黒子のバスケ , 帝光 , 虹村修造   
作品ジャンル:アニメ
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作者名: | 作成日時:2015年11月23日 1時

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