2話 僕がバスケを始めた理由 ページ2
-湊side-
斎藤「田中ー。こいつらどーする?」
田中「自動的に三軍スタートだな…。監督にも伝えとく。」
斎藤「ほんとお前らバカだよな…。ほら、これ以上大事になる前にもう行け。」
シッシッと手を振る斎藤先輩に軽くお辞儀して校舎内に入っていくと前には金髪の人がいた。
??「ついてくんじゃねーよ!しつけぇな!」
A「お前こそついてきてんじゃねーよ!」
湊「同じ学校なんだし仕方がないでしょ…。」
??「お前何組だ?」
A「は?3だけど。」
??「チッ…。マジかよ。」
湊「もしかして君も3組なの?」
??「あぁ。」
湊「やったね!A!友達だよ!」
A「ぜってぇ嫌だ!」
高校入って初めての友達!Aは嫌がってるけどいい人だと思うな…。
湊「僕は砂白湊!」
A「砂白A。」
??「虹村修造だ。傷、大丈夫か?」
A「は?どこのだ?」
湊「気づいてない?口、切ってるよ。」
虹村「悪かったな。」
虹村くんはAの唇の血を吹き始めた。
A「いっ…。」
湊「しゃがんで?手当てしなきゃ。顔の怪我はダメだよ…。」
A「こんぐらい大丈夫だ。そんな心配すんな。」
虹村「でも三軍スタートはキツイよな…。」
A「湊、一人でも一軍になるけど大丈夫か?」
湊「僕!?僕は2人と同じ三軍だと思うから…。」
虹村「は?お前もバスケ部なのかよ。」
A「湊をなめんなよ。入部テストん時に見せてやろうぜ!」
湊「え…?うん!」
入学式と業務連絡が終わるとすぐに部活が始まった。
A「先更衣室行っててくれ!」
湊「はーい。行こ、虹村くん。」
虹村「下の名前でいい。」
湊「うん!」
虹村くん…。修くんは始め怖い人だと思ってた。僕とぶつかったら急にAと殴り合いの喧嘩してるし…。
でも実は全然そんなことなくて、むしろ優しい!
虹村「湊さ、ポジションどこだ?」
湊「PGだよ?」
僕がバスケを始めたのAがやるから。という単純な理由だった。昔から背が高くて力も強かったAのポジションは自動的にPFかSFって決まった。
僕がPGに決まった理由は他になにもできないから。Aはそうじゃない。とは言ってくれるけど絶対に理由を言ってくれないからちょっと怪しい。
111人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪 | 作成日時:2015年11月23日 1時