Zynchro所属、女の方の柿原。

prologue side. my ページ3

……本当に、この仕事でやっていけるのかな。







2013年、シグマ・セブンeにて事務所預かりになっていた私は、もう無理なのかと、自分で見切りをつけ退所した。

その後は一応フリーの声優をしていたが、もちろん仕事を見つけることも出来ずに大学に通いながらラジオ局でアルバイトを始め、何年かすごしていた。









2年遅く入った大学の卒業も控え、これで最後だと、とにかく色んな事務所に履歴書を送りまくった。









そんな時。









ピーンポーン、と私の人生を変える出来事が起きたのです。








「はい、柿原ですが」


《初めまして。Zynchro代表取締役の柿原徹也と申します》

「はい？Zynchro………………え！？！？」

《所属のお話がしたいので、宜しければ中に入ってお話してもよろしいでしょうか？》

「は、はい……どうぞ…？」

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