裏切り幹部の御姉様２

story４８ ページ38

「待たせたね、敦君。」





敦「！い、いえ！今来たところです！」





なんて私に気を使った彼は言うのだけれど



彼がだいぶ早く着いていたことは一目瞭然。




「君って本当にいい子だよね」





敦「えぇ！？な、な、…！？」




突然の言葉に驚き声を失う敦君





あぁ、可愛らしい




敦「そ、そんなことより話ってなんなんですか！？」





「あぁ、そうだね。


まぁ、詳しいことは中で話そうではないか」






さぁ、と彼をカフェの中に誘導し
私たちは案内された窓側の席に座った。





もちろんオーダーは例のケーキ。




カップル限定という言葉に赤面する敦君は
これまたとても可愛らしかった。





「さて、本題なんだけどね？」





敦「は、はい…」






「敦君って、好きな人いるの…？」









敦「え、えぇ！？す、す、す、す？！？！」









あぁ、可愛いなぁ









敦「ぼっ、僕の好きな人ですか！？！？」







「そう、君の好きな人が知りたいんだ」







ね、教えて？



と彼の手に私の手を重ねる。





どんどん顔が赤くなる彼の反応を楽しんでいると…









「付き合って早々浮気とは









いい度胸じゃねぇか」









突然、上からドスの効いた低い声が聞こえた。









正面には顔面蒼白の敦君。





そして見上げたその先には









愛しの彼氏様が今にも暴れだしそうな表情で立っていました。









拝啓、弟へ。









恐らく今日お姉ちゃんは…









くたばります…

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