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第十一話 ページ13

俺達が助かるには、澪奈の死んだ理由を探すしかない。今の先生は容赦なく爆弾を爆発させるだろう。爆弾が何個あるか分からないから、下手な行動は危険だ。だから、探すしかない。俺達は、それを、見つけるしかないのだ。、、、、、、、、、彼らにその真相を見つけることなんて、出来ないと思うけどな。

甲斐「でもあいつ、ドーピングしてたんだろ?ネットで話題になってた。」

ぴくり、と肩が勝手に揺れる。あれ、なんで反応してんだろ。

水越「うん、マイボイでも[景山 ドーピング]でトレンドになってたし」

喉がジリジリと痛む。苦しい。息が、うまく出来ない。そして、声もうまく出ない。

秋葉「でもさぁ、あのクスリってたしか、中原くんが渡したんでしょ、、、、、、?」

俺はゆっくりと前を見る。視線が、俺の方に集まる。そりゃそうか。

『なにか、俺にようでも?』

すると、水越さんが俺の前に来た。怒りと、恐怖でぐちゃぐちゃになった顔で、俺を見下ろす。ひどい顔だな、せっかく可愛い顔を持っているのによぉ、台なしだよなぁ。水越さんは震える唇をひらく。

水越「あんたが澪奈に、あのクスリを渡さなかったら、私達はこんな目に合わなかったのかもしれないんだよ、、、、、、?、、、ねぇ、それ分かってんの!!??」

『確かにそうかもな。でもよ、手前ェらは一つ大きな勘違いをしている。』

俺は椅子から立ち上がる。皆の顔を見渡し、ハッキリと、教室に響く声で言う。

『俺はクスリを渡してねぇし、澪奈はドーピングなんて、やってねぇ。』

教室が一瞬静かになる。

だが

「嘘つくんじゃねえよ!!」
「ふざけんな!」
「全部、あんたのせいで…!」

まぁ、そりゃそうだよなぁ。

でも良いんだよ。俺は、「そうだったの、、、!?」みたいな、「今まで御免ね」みたいな言葉なんて求めてない。だって今更遅い、それに迷惑だ。それに、手のひら返しみたいでウザい。だから、俺は、

『別に、信じてくれなくても良いぜ?俺は貴方達の信頼感なんて求めてねぇ。それに、今更信じるって言われるのも、信じないっ言われるのも迷惑なだけだ』

思ったことをそのまま、お前らに伝えるだけ。それに、俺は、馴れ合いなんて、する気はねぇ。

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作者名:十六夜紅葉 | 作者ホームページ:http://yuuha0421  
作成日時:2023年3月3日 21時

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