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第十話 ページ12

俺の思いが届いたかのように急に天井からキーン、、、、、、と音がする。

柊[助けを呼ぼうとしても無駄だよ!その窓は外から中の様子が見えないようになっている。]

どこから、、、?と誰かが呟いたと同時に、俺は顔を上げた。

逢沢「あっ、あれ!」

その直後に逢沢が天井の監視カメラを指差した。

柊[皆のことがよーく見えるよ]

結構品質のいいカメラなのか。それと壊したらペナルティーらしい。唯一の希望が消え去って行き、皆の顔が暗くなった。しばらくすると、警察が来た。しかも先生が自分から呼んだらしい。

結城「ママだ!ママがいる、、、、、、!!」

ママ、か、、、、、、。それは、目に見えるだけで温かい気持ちになれる人物なのだろうか。そんなことを考えながら、俺もちらりと窓の外を盗み見る。そしたら、和服の女性が、こちらを見ていた。

『、、、え?』

思わず、椅子から立ち上がった。ガタンッと音がする。みんなが、こっちに視線を送っているのも無視して窓の外を見に行く。そして、俺の横の人が、俺を見るなりに、うわっ、、、。と言わんばかりに、表情を歪めているのを無視して。

『あ、姐さん、、、?』

和服の女性、、、姐さん。基、尾崎紅葉さん。俺の親代わりみたいな人で、俺のことを、弟のように可愛がってくれる人。

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作者名:十六夜紅葉 | 作者ホームページ:http://yuuha0421  
作成日時:2023年3月3日 21時

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