第二十一話 ページ23
なんとなーく、本当になんとなーくだが、嫌な予感がする。･･･漠然とした不安を抱えながら、隊服を採寸してもらった。そして、それから2、3日後。私たちの元に隊服が届いた。そして、
「着替えてきてください」
と、前田さんに云われたから、着替えようとしたんだけど･･･。
『えっ、なにこれ。』
真逆の上の服が胸元が見えかけてる感じでした。しかもスカート短い。まぁ、スカートに関してはどっちでもいいんだけど。っていうか･･･私こんな上の服なんて、着たことないんだけど。
『･･････し、仕方ない、よね？』
と、嗣心ちゃんに尋ねてみた。そしたら彼女も少し困惑した表情をしている。･･･きっと、私と同じこと思ってるよね。
“こんな服着たくない”
って思ってるよね？多分だけど。･･･まぁ、そんなことを思いつつ着替える。･･･ねぇ嘘でしょ露出多いんだけど。そう思いながらも、サイズが違うんじゃないかって思って前田さんに尋ねてみる。
『あの、前田さん？これ、サイズ合ってるんですか？』
「えぇ、ピッタリサイズですよ」
嘘･･･。えっ、ほんと？
『そ、そうですか･･･』
「はい」
にっこり笑顔を向けられて、私は少し困惑しつつ笑顔を返すしかなかった。そして、嗣心ちゃんのところに戻る。そしたら、
「ど、どうだったの？」
恐る恐る、というように尋ねてきた。私は少し苦笑しつつ、
『ピッタリらしいよ』
と返す。そしたら、嗣心ちゃんはいかにも嫌そうな顔をした後、
「そ、そうだったんだ･･･」
と、返してきた。でも、顔に書いている。着たくない、と。
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作者名：朝宮藍良×山吹 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/
作成日時：2023年7月7日 10時
