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ページ10

〜Aside〜

そして、お母さんが、刺された。よくも悪くも、もう見慣れた紅色の液体にエプロンが染まっていく。





紅く。






紅く。






紅く。




紅く。

『っ、お母さん!』

呆然としている。呆然と、立ち尽くしている。そんな体にムチを打つ。そして慌ててあの人(母親)のことを呼んだんだ。そしてそんな状況で、刺した男の人が少し挑発するように、

「ふはっ、痛いかよ!!俺はもっと痛かった!!苦しかった!アイドルのくせに、子供なんて作るから!ふぁっ、ファンを裏切るふしだら!ファンの事、蔑ろにして、裏ではずっとバカにしてたんだろ!!この嘘吐きが!散々、好き好き釣っておいてよ!!全部嘘っぱちじゃねぇか!!」

と云った。僕は、あの頃(最年少幹部の頃)の血が騒ぐのを感じた。よくわからない、強いて言うなら憎しみに近い感情が、否、それよりももっと暗い感情が、心の奥から溢れてきた。

『誰が、ファンを裏切ったって?・・・お母さん?お母さんがファンのことを裏切ったって云うのかい?君は。』

拳を握りしめる。震えてる。けど、そんなの気にしない。

『そんなわけないでしょ!・・・・・・っ、巫山戯るな!!君に、君に、お母さん(あの人)の何が判る!?・・・そりゃ、“私”だって、“僕”だって・・・判らないこともある!けど、君よりかは判る自信があるよ!これでも僕は!アイの、星野アイの息子だからね!』

そして、一度深呼吸をする。そして、

『っ、赦さない!・・・絶対に、君のことは、赦さないから!』

り→←温



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朝比奈誠@斎藤一推し(プロフ) - 有栖 月華さん» ありがとうございます!がんばります! (6月25日 20時) (レス) @page14 id: 44e696c465 (このIDを非表示/違反報告)
有栖 月華 - すごく続きが楽しみです!更新頑張ってください! (6月23日 11時) (レス) @page13 id: 32c6fabc5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十六夜紅葉 x他1人 | 作者ホームページ:http://yuuha0421  
作成日時:2023年6月20日 17時

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