を ページ12
「油断したなぁ・・・・・・。施設では教えてくれなかった。」
『喋らないで!』
「喋るな!」
アクアとおんなじこと云った。・・・・・・とりあえず止血しなきゃ。
『えーっと、は、ハンカチ。ハンカチじゃなくてもいいからなんか布・・・・・・』
「出血が・・・!腹部大動脈か、クソ!」
『・・・・・・っえ?』
大動脈って結構やばいんじゃ・・・・・・。・・・・・・これでも、森さんと一緒に居た時に何となくなら教えてもらってるよ。医学。少し困惑しながら、アワアワしていたら、お母さんにそっと抱きしめられる。
「ごめんね・・・。多分これ、無理だぁ。・・・大丈夫?・・・アクアとAは怪我とかしてない?」
「・・・・・・してない」
『僕も。してないよ、お母さん。大丈夫、だから。』
「今日のドームは、中止になっちゃうのかな・・・。皆に申し訳ないなぁ・・・・・・。映画のスケジュールも本決まりしてたのに・・・。監督に謝っておいて。」
そんな、人の心配してる暇なんて・・・そう思ってた時だった。
「ねぇ、どうしたの・・・?そっちで何がおこってるの・・・?」
と、ルビーが震える声で云う。それは、夜にも聞こえていたらしく、
「はっ?ルビー何云って・・・・・・・・・・・・え?」
呆然としていた。そりゃ、そうだろう。僕たちからしたら、見慣れたもの。ただし、人の生命の消失を告げるもの、なんだから。
「来るな、ルビー」
『夜も来ちゃダメ』
「ねぇってば!!」
ルビーの叫びが聞こえた。
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朝比奈誠@斎藤一推し(プロフ) - 有栖 月華さん» ありがとうございます!がんばります! (6月25日 20時) (レス) @page14 id: 44e696c465 (このIDを非表示/違反報告)
有栖 月華 - すごく続きが楽しみです!更新頑張ってください! (6月23日 11時) (レス) @page13 id: 32c6fabc5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十六夜紅葉 x他1人 | 作者ホームページ:http://yuuha0421
作成日時:2023年6月20日 17時