検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,850 hit

第三十七話 ページ39

蘭堂さんが致命傷を負ったからだろうか?そして、亜空間が消えて、青空が広がっていた。

「何か云い残す事はあるかい、蘭堂さん?」

「いいや・・・無い・・・。つい先程・・・中也君の異能を受けた時・・・・・・思い出したのだ、親友の・・・ポールの最期を。裏切っ、たのだ・・・。彼は、土壇場で・・・・・・。」

それで、殺しちゃったんだ・・・。

「中也、君・・・ひとつ、いいか・・・?」

「何だ?」

「生きよ。君が何者で、どこから来たのか・・・知るすべはもはやない。だが君が・・・力の表層の模様に過ぎぬとしても・・・・・・君は君だ。何も、変わらぬ・・・。すべての人間、すべての人生は・・・・・・脳と肉体、それらを含む物質世界の模様に・・・・・・美しき模様に、過ぎないのだから・・・・・・」

・・・蘭堂さん、貴方は案外優しい人。

「不思議だ・・・少しも、寒くない・・・」

『・・・蘭堂さん・・・』

つい、呟いちゃった。ダメだよね、空気を読むなら、黙っとかないといけないのに。けどね、名前を云っておかないと、忘却れる気がしたんだ。

そして、蘭堂さんは____。

第三十八話→←第三十六話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 6.4/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:十六夜紅葉×山吹 x他2人 | 作者ホームページ:http://yuuha0421  
作成日時:2023年6月15日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。