【文豪ストレイドッグス】双黒組の妹ー青の時代出会い編ー【合作】 (ページ11)

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第九話ページ11

ダメじゃん、ねぇダメじゃん。お兄ちゃんキレちゃったよ。

『･･････はぁ、あのさぁ、僕は手錠外してもらって善い？お兄ちゃんの制御はするから』

と、ため息をついて云う。

「･･････できる保証は？」

『“俺”は、“お兄ちゃん(彼奴)”の影だ。』

「そう。･･･でも、手錠を外すのは危ないからねぇ」

『別に善いよ、無理なら無理で。』

そして、大気を操り手錠のチェーンを破壊する。

『よし、まぁ、手錠のチェーンを壊しただけで僕は別に君たちに危害を加える気はないから。』

そして、お兄ちゃんの方に近づき、

『兄ちゃん、ほら落ち着け。』

「落ち着いてるっての」

『落ち着いてないから云ってんじゃん。ね？』

「･･････落ち着いてる」

『はぁ。あのねぇ』

そして、お兄ちゃんの耳元に顔を寄せ、

“人質になってるんでしょ？やめときな。変に反抗したら羊のみんなが危ない”

そう云った。そしたら、お兄ちゃんが、一瞬驚いた表情をした後、

「へーへー、判ったよ」

そう云った。それを確認した私は、

『ならいいや。･･･それじゃあ、話を続けて善いですよ。あ、お兄ちゃん。くれぐれも、冷静に、ね？』

と、微笑んだ。