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電話と焦り ページ6

『まぁすぐに判ると思いますよ』

そう云っていた。そしたら、電話がかかってきた。

『?・・・あ、えっと、少しだけ電話に出ますね』

そして、電話の相手はお母さんだと気がついた。

『お母さん!?如何したの?』

[・・・A、あんた早く戻って来なさい]

『えっ!?』

[いいから早く。]

『で、でも・・・』

[まぁ、彼奴に会ってからでもいいわ。・・・というか彼奴を探して無理矢理でもいいから連れて来てくれないかしら?]

『えっ、ど、如何いう・・・こと?』

[私もできれば無理矢理は控えたいけど・・・異変が起きたからにはそうも言ってられないのよ]

『え!?も、もう起きたの!?』

[えぇ、村の人たちが目を覚まさないの]

『嘘・・・』

私は信じられずに目を白黒させた。

[だから、極力早く帰ってきてちょうだい]

『わ、判った』

私はただ、頷くしかない。取り敢えず、なんとかしなくては。そう思いつつ、電話を切り、中島さん達と向き合う。

「あ、あの、先刻の電話は?」

『・・・母からです。父を早く連れて帰って来いと。』

「そ、そうですか・・・」

『でも、困りましたね・・・父が何処に居るかなんて・・・皆目見当もつかないのに。』

思わずため息をこぼした。

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作者名:朝宮藍良@元十六夜紅葉 | 作者ホームページ:http://yuuha0421  
作成日時:2023年11月14日 11時

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