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依頼の行方 ページ13

〜敦side〜

「へ、へぇ、治の後輩か何か?」

「ま、まぁ、はい。」

「そう。あ、あと、Aが依頼に来た、って言ってたわよね?」

「は、はい」

「悪いけど、それ、放棄ってできない?」

「え?」

僕は思わず彼女を見つめた。

「あのね、悪いけど、弾幕も使えないような人が居ても足手まといなのよ」

彼女の、とても冷たい声に僕は思わず反論した。

「あ、足手まといなんて・・・っ、そ、そんな言い方ないじゃないですか!」

「私からしたら足手まといよ」

「・・・っ」

僕が思わず詰まった時、太宰さんが、僕と彼女の間に割って入る。

「霊夢、敦くん達に怪我させたくない気持ちは判るけど、そこまでは云えないでしょ?それに、私の後輩だよ。やれるさ」

と。僕は頷いてみせる。・・・にしても、怪我させたくないって・・・そこまで危険なのだろうか。

「き、危険なんだったら、危険だからこそ、手を取り合うべきです!」

と、僕は思わず云ってしまった。そしたら、彼女は少し悩むそぶりをした後、

「まぁ、そうよね。・・・だけど、前線には出せない。ここが初めての人は危険すぎる。」

「それは、判ってます。だけど、お手伝いさせてくれませんか?」

「・・・・・・わかったわ。あ、そのかわり、Aか治と行動する事。それが条件」

と、僕に許可をくれた。まぁ条件はあったけど。

「えっ、私?」

と、太宰さんは驚いていた。真逆自分が条件なんて、思わなかったんだろう。

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作者名:朝宮藍良@元十六夜紅葉 | 作者ホームページ:http://yuuha0421  
作成日時:2023年11月14日 11時

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