検索窓
今日:15 hit、昨日:3 hit、合計:7,721 hit

職場 ページ9

『・・・っ、わ、私の・・・傍に・・・居てください・・・。』

思わず出した言葉はとても弱くて、とても、頼りないものだった。

「・・・判った。いつまで、居れるかは判んねぇけど、傍に居る」

と、彼は応えてくれて。私はその優しさに、また涙がこぼれてしまったんだ。

とまぁ、そんなこんなで初日から1週間くらいした頃。中也さんの職場について行くことになった。しかも、マフィアらしい。・・・物騒だ。物騒がすぎる。そう思いつつ、少し緊張した面持ちでついて行った。そして、彼の執務室で私は留守番だった。

『はぁ、まぁ、何もすることないし座っとこ』

そして、適当にソファーでのんびりしてると、誰かが入ってきた。

『?』

ソファーで寝っ転がってたのを起き上がると、男の人がいた。

焦茶色ののような髪の蓬髪。

とても引き込まれるような、そんな黒曜色の瞳。

砂色の外套を着ていて、躰のいたるところに包帯を巻いている

そんな男の人。

『えっ、と・・・どなた?』

「えっ?・・・あれ、君、誰?中也の彼女?」

『へっ?・・・えっ、と、中也さんの・・・知り合い・・・?』

「知り合いも何も、元相棒だよ」

そう云って、男の人はほんの少し笑顔(貼り付けられた笑み)を見せた。

マフィア→←温もり



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.6/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
21人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:朝宮藍良 | 作者ホームページ:http://yuuha0421  
作成日時:2023年10月18日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。