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養父と養子 ページ21
「わ、ありがとう。」
そして、森さんは少し嬉しそうに微笑む。エリスは、判ったらしく、エリスも嬉しそうに笑った。
「私たち家族になれるのね！」
なんて云って。私は、“家族”という言葉に嬉しさがいっぱいになった。
『うん･･･そうだよ、エリス。私たち、家族･･･だよ･･･！』
そして、私も笑いかけた。そして、エリスを抱きしめた。
「A、改めてこれからもよろしくね！」
そして、本当に嬉しそうに笑い、
「家族として！」
と、エリスは云った。私は思わず泣きながら、
『うんっ･･･うんっ･･･よろしくね･･････っ！』
って、云うのが精一杯だった。そしたら、森さんも、笑いかけて、
「こんな父親だけど、よろしくね、Aちゃん。･･･否、A」
と、云ってくれた。私は頷いた。
『うん、よろしくね･･･！森さん･･･いや、お父さん･･･』
そう。提案があるんだけど、と囁かれたあの時。
「私と君とで養子縁組をしたいな、っておもってるんだけど」
と、云われたのだ。
『･･･あの、お父さん？』
「なにかな？」
『その、私でよかったの？』
「というと？」
『他にも孤児ならごまんと居るでしょ？』
と云えば、森さん･･･否、お父さんは驚いた顔をした。
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作者名：朝宮藍良 | 作者ホームページ：http://yuuha0421
作成日時：2023年10月18日 19時
