引き立て役系JS、素敵帽子に拾われました【文豪ストレイドッグス】 (ページ17)

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恐怖心ページ17

そして、私は、慌てて中也さんの家に帰り、自分の躰を抱きしめた。

『･･･っっ』

私は俯いてしまう。涙が溢れそうだったのを隠すように。そして、そんな様子の私に、中也さんが恐る恐るというように、声をかけた。

「な、なぁ、A。如何した？」

『･･････ち、中也･･･さん･･･っ』

私は思わず、泣いていた。涙をこぼしてしまった。

「ちょっ、泣くなよ」

そして、中也さんに抱きしめられる。私は思わず、泣き叫んだ。抱きしめられたからか、安心してしまったんだ。

『中也さん･･･私･･････っ･･･如何したら･･････』

「大丈夫。守ってやる。･･･絶対に手前のことは俺が守って見せる。それに、首領達もお前の味方だ。」

『は、はい･･･』

そして、しばらくして、なんとか落ち着いた。

「とりあえず、そいつがどんな奴か、見にいこうぜ。」

お前に対しても謝りたいと思ってるかもしんねぇ、と云われた。そんなことないだろうけど、中也さんが一緒なら。と、中也さんについてきてもらい、一緒に会うことにした。

「此処で見たのか？」

『はい、此処で』

そんな会話をしていると、れいが私のことを見つけたのだろう。声をかけてきた。

「あ、Aじゃーん！久しぶり！」

と。