見覚えのある ページ16
『・・・貴方のそばに居たい・・・というより、
「それでもいいんだよ。ただ、お前が笑ってくれてたら。それでも善いんだ」
『ありがとうございます。』
私と中也さんは、お互いに微笑みかけた。そして、その日から私たちは、心を許し始めたのかもしれない。とまぁ、そんなふうに時間が流れていたある日。
『じゃあ私は買い物行ってきますね』
「おー、気をつけてな。いってらっしゃい」
『!・・・いってきます』
そして、ウキウキの気分で外に出た。だけど、帰り道、ある人影を見て、驚く。
『えっ、あれ・・・は・・・』
見覚えのある顔だった。
黒色の髪のストレートでショートカット。
二重で切れ目気味の黒の瞳。
綺麗系を思わせる顔立ち。
そして、人懐こそうな笑顔。
彼女は・・・彼女は・・・私の
『・・・っ』
そして、もうこれ以上見ていられなくなって、逃げた。ビニール袋を掴んで、慌てて駆け出した。そして、ふと立ち止まった時、思い出した恐怖心。そのせいか、思わず私の躰を抱きしめた。
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作者名:朝宮藍良 | 作者ホームページ:http://yuuha0421
作成日時:2023年10月18日 19時