転生 ページ2
『それで、シンは如何して、私を呼んだの?』
「また、Aには生きて欲しいんだ」
『・・・え?』
「だから、その、また生きて欲しいんだって」
『・・・・・・如何して?』
「えーっと、その、面白そうだから?」
『・・・ふざけないで?』
「いや、うん。お願い。その代わり異能力とかはつけるから」
『え?』
「よし、いいよね?」
『えっ、し、仕方ないからいいけど・・・』
結局、私は弱虫らしい。そして、その後、転生した。そしたら、もう少し幼くなってた。・・・ってこれ、小学1年生の時じゃん!
『・・・どうしよう・・・』
そんなことを呟いてたその時。
「は?んなとこにガキ?」
素敵な帽子を被った彼に見つかりました。
『ぁ、え、と・・・?』
突然現れた彼に、私は怯えてしまった。
「・・・お前、なんで、んなとこに居るんだ?」
『・・・ぇっと、た、たまたま・・・です』
「そうか、家は?」
親が心配してんぞ?と、付け足される。だけど、私には家族なんていない。
『・・・ない、です』
「・・・・・・そうか。・・・つっても、此処に居る訳にはいかねェだろ?・・・どーすんだ?」
『・・・・・・』
思わず黙り込む。それを見た彼は何かを察したのだろう。
「・・・俺のところ、来るか?」
と、尋ねてくれた。私は、ほんの少し頷く。
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作者名:朝宮藍良 | 作者ホームページ:http://yuuha0421
作成日時:2023年10月18日 19時