この想いの終止符 ページ7
「僕のことが・・・?」
『うん、好きなの。』
敦くんは、気まずそうにしながらも、言葉を紡いだ。
「・・・えっ、と、僕、鏡花ちゃんのことが好きだから・・・さ、その、ごめんね・・・」
と、本当に申し訳なさそうにする彼を見て、心がぎゅっと痛くなる。
『ううん、判ってた・・・から。大丈夫。』
「えっと、そのかわり・・・幼馴染として、仲良くしてくれない・・・かな?」
申し訳なさそうに提案してきた彼を、赦すしかできない私は、
本当に彼に恋をしているらしい。
だから、息が詰まる。胸が詰まる。
そして、胸がとても痛い。
・・・そんな状態の中、私は息を絞り出して、
『うん、判った』
と、笑った。好きな人、ではないけれど、幼馴染としての関係は壊れないから。
それなら、それなら私は、諦めれるはずだから。
『・・・敦くん、これからも、仲良くしてくれるよね?』
と、少しの不安を持ち尋ねてみる。
そしたら、彼はほんの少し驚いた表情をした。だけど、
「あたりまえだよ」
と、満面の笑みで云ってくれた。
〜end〜
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作者名:朝宮藍良 | 作者ホームページ:http://yuuha0421
作成日時:2023年10月14日 20時