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ピリオドが打たれるのは ページ1
とある帰り道。
「あの、Aちゃん。相談があるんだけど・・・」
『如何したの?急に。』
私の心臓は嫌な音を立てた。それを押さえるように、あり得ないと思うように、尋ねる。
「実は、僕。好きな人が居るんだ。」
そう云い、はにかむように笑った敦くんは、幸せそうだった。それとは別に、私の胸はキュッと閉まる。
『そっか。・・・誰が好きなの?』
私がいい。そんな願望を持ちながら、恐る恐る尋ねる。後ろで組んだ手が震えた。
「・・・・・・。」
口をつぐみ、ただ、笑うだけの彼に、私は少し複雑な感情を覚えた。
『・・・えっと・・・』
少し言葉を紡ごうとした時、もう別れのところだった。
「ぁ、じゃ、じゃあまた明日ね!」
と、敦くんは駆け出していく。・・・私はほんの少し複雑な感情を抱えたまま後にした。
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作者名:朝宮藍良 | 作者ホームページ:http://yuuha0421
作成日時:2023年10月14日 20時