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あの子 ページ4

Asaid



幸い僕と鈴木さんは同じ陸上部だ
何気ない部活での会話に心が弾む

茉莉「A君は、何で高跳びを選んだの?」
A「中学校の時にいろんな種目を試して1番しっくりきたからかなぁ。鈴木さんは何で、三段跳び?」
茉莉「私は、ずっとやりたいって思ってたから」
A「へ〜。凄いじゃん」
茉莉「そんなことないよ」







A「鈴木さん、一緒に帰ってもいいかな?」
茉莉「.....うん。いいよ」
A(今の間は一体.......)

初めて一緒に帰ったこの日から
僕を奇妙な出来事が襲ってくるようになった

A「鈴木さん、今日も一緒に帰ろうか」
茉莉「....うん。今日も気をつけようね...」


日に日に僕を襲う奇妙な出来事は悪化していった
最初は物が勝手に落ちるくらいだったが
今では、目の前で衝突事故が起きたり
工事中の現場から物が落下してきたり
まるで、僕のやっていることを否定しようとしているようだった




先生「鈴木は今日も休みか…」



鈴木さんは学校に来なくなった
家から1歩も出ず、連絡も取れなくなった
鈴木さんが休んでいる間、奇妙な出来事は起きなかった
それはまるで、鈴木さんと僕を誰かが、何かが引き離そうとしているようにも感じられた


そして今僕の目の前に
?「初めまして、A君」

不自然に現れた少女
?「突然ですが、もう茉莉に関わらないでください」



少女が言った衝撃の一言
僕はそれを今でも覚えている









?「あの子はもう長くないの。生きられて後2〜3年
あの子は自分の真実を探さなきゃいけない。だから、あの子に関わるのはやめて」


泣きそうに、でも笑顔でそれを言ったのは








A「どうして君がそんなことを知ってるの?

竹内 柚那さん 」


竹内「きっと近いうちに君にもわかるよ。でも、もっと早く知りたいなら___________ 」






僕はこの日初めて知った。
彼女が、彼女達が。いいや、僕達が辿ってきた道を









また繰り返そうとしていることを









竹内「あの子に会いに行けばいい。あの子はずっと1人で繰り返してる……君が気づくのを待って」

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作者名:夕槻 湊海 | 作成日時:2018年6月19日 23時

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