ねむるまで/Kn ページ8
※Kntkさん人外パロ
夜の11時。
『はぁ…』
明日が怖い。
ただ、それだけの理由で寝れない。
親も、兄弟もいない。1人ぼっちで誰もいない。
なにか、明日が楽しみになるような事が見つからないかとベランダに出てみる。
「お嬢さん、寝れないの？」
『！？…ど、どなたですか』
「あぁ、俺はきんとき。吸血鬼だよ。っあ、俺はAの血を吸いに来たんじゃないから安心してね」
急に隣に現れた人に吸血鬼と言われても頭が追い付かないが、一応は返事をする。
怖くなかったから。
『そうですか、なんで急に？』
「いやぁ、君が明日を怖がってたから、、かな？」
『なんで、分かったんですか』
「ずっと、Aの事を見てたから。」
『えっ』
「ふふっ、ストーカーじゃないけどさ、君が辛そうにしてるの、見てきたから。」
普通の人なら、気持ち悪いって思って逃げると思ってる。
でもそばに居てくれるって、嬉しいなって思って。
あと、、この人の事は前から知っている。そんな気がした。
『そうですか、じゃあ慰めてくれますか？』
「もちろんいいよ。なんでも言ってよ。胸貸すから。」
『そうですか、嬉しいです。』
それから私は日々の積み重なる小さな嫌なことをすべてきんときさんに伝えた。
人間関係だったり、勉強のこと、、
日々の不安を、全部。
きんときさんが優しく頷いて、Aは頑張ったねって言ってくれて、そろそろ泣いてしまいそうだ。
「おいで。」
あぁ、この人は私の心の内をすべて知っている。
きんときさんの広げた腕の中に埋まって、泣いて、泣いて、泣いた。
「このままさ、俺と逃避行しようよ。」
『ぇ、』
「俺、これ以上Aの辛そうな顔見たくないな。…でも、今日急にあった人にこんなこと言われたって嫌だよね…？」
『…むしろいいんですか、、？』
きんときさんとなら逃避行したいと思ってしまった。
多分、私に欠けていたのは、きんときさんだったんだろう。
「そっか、じゃあ大切なもの全部持って、遠くの世界で、俺と生きよう。」
でも、私には他の大切なものなどない。
きんときさんしか、
『持っていくものなんてありません。きんときさんが一緒に居てくれるだけでいいです。』
「そっか、じゃあ行くよ。」
『はいっ！』
そんな、私と
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郵便星の作者(プロフ) - たこ焼きさん» コメントありがとうございます！分かります…転生いいですよね…() (2021年11月24日 16時) (
レス) @page3 id: 0c5e0cce02 (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - ｯｽｰ...私も転生したい人生でした() (2021年11月20日 18時) (レス) @page3 id: 508c9e96c0 (このIDを非表示/違反報告)
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