The day before Christmas…/Na ページ14
『…可愛い』
今は彼氏のなかむとのショッピングデート中。
彼はそんな呟きに気づいて、「んー？」と言ってきた。
『いや、なんにもないよ』
私は平然を装ったが、彼にはバレていたようで。
「あのコートでしょ？」
彼が指さした服は私が一目惚れしたものと一致していて、エスパーかと思いながら遠慮がちに頷く。
「見てこっか、このお店」
『いや、いいよ！』
「え、なんで？」
私が断ると、？マークの付きそうな顔をする彼。
『だって、私似合わないもん。あんな可愛らしいコート』
私が一目惚れしたコートがあるお店は、ロリータ系の服の売っているお店で。
私は普段、無地のパーカーとズボンを買って着ているような人だ。
そんな女がこんな可愛らしい服を着こなせるのだろうか。
そんな疑問と、自分の格好が恥ずかしかった。
そうやって悶々と考えていると、彼が手をぎゅっと握ってきた。
そしてニコッと笑いながら話し出した。
「俺がAのことコーディネートしてあげる！ついてきて！」
『えっ！？ちょなかむ！？』
私は握られた手に引っ張られて、可愛い服のあるお店に入れられる。
そして沢山着せ替え人形のように扱われて、体感1時間ぐらいたってようやく解放された。
「店員さん、これください。それとこのまま着ちゃってもいいですか？」
「はい、いいですよ」
「ありがとうございます、じゃあAそれ着てて？会計してくるから」
『え、いいの…？』
「うん！…明日だけど、クリスマスプレゼント」
『！？』
私は明日明後日仕事が入ってしまい、なかむと過ごせなくなってしまったクリスマス。
その代わりに今日デートしに来たんだけど。
『えへへ、、なかむ。ありがと』
「っぅー、、喜んでくれてよかった！」
最高のクリスマスプレゼントだよ。
…なんて本人には絶対言ってやんないけど。
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『あのさ、なかむ』
「ん？」
『今度のデート、これ着てくるね』
「えっ！？」
『なかむに選んでもらったんだからなかむの前で着なきゃ』
「…可愛いことするじゃん」
『そんなこと言うキザなかむにプレゼントがありまーす！』
「キザって言った！？」
『…はい！』
「無視！？…って、、マフラー？」
『うん！…マフラーをプレゼントする意味って知ってる？』
「！！…Aの方がキザじゃね？」
『ふふーん、気づいちゃったか』
「じゃあ俺はこれ付けてくわ」
『へへっ』
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一日早いですが、HappyChristmas〜！
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郵便星の作者(プロフ) - たこ焼きさん» コメントありがとうございます！分かります…転生いいですよね…() (2021年11月24日 16時) (
レス) @page3 id: 0c5e0cce02 (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - ｯｽｰ...私も転生したい人生でした() (2021年11月20日 18時) (レス) @page3 id: 508c9e96c0 (このIDを非表示/違反報告)
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