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HS ページ6

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今朝は普通に家出たはずだったんだけど、
仕事終わって帰ってきたらなんか玄関の鍵が開いてて、"あれ?おかしいな…"って思って…
恐る恐る開けてみればそこにはカラフルな靴が一足
とりあえず不審者じゃなくてよかったと安心したのも束の間
彼がアポ無しで私の家にいる時は大体機嫌が悪い時で

『…ホソクさん?』

そう呼びかけても反応はない
こんな狭い部屋で私の声が聞こえないわけはない
ホソクさんの機嫌がすこぶる悪いんだと察する

『ホソクさん…?』

寝室の扉を開けてみれば、私のベッドに大の字で倒れてる人が1人
あの綺麗好きなホソクさんが他人のベッドに倒れてるわけないと、一度扉を閉めて、再度開けてみたけど見える光景は変わらず
しかも物音立ててもピクリともしない

『どうかしました?』

ベッドまで行って軽く肩をゆすってみると、ホソクさんはいきなり私をベッドに引き摺り込む
バウンドするスプリングに、少し動いた布団の隙間から鋭い眼差しが見えた
一瞬の出来事だけどその光景にドキッとして引き込まれる

HS「Aちゃん、おかえり」
『ただいま…ホソクさんなんかありました?』
HS「んー…ちょっと、ね」

そう濁す時は、大体メンバーのことだ
んーと言いながら私を布団もろとも抱き込むホソクさん
されるがまま大人しくしてると、んんんとどこから出してるのかわからない音が聞こえてくる
はぁ、と深い深いため息をついたと思ったら、ひょこっと私の目の前に顔が出てきた

HS「元気出てきた」
『それならよかったですけど…』
HS「ヤー流石、僕のHOPE」

そう笑った表情はいつもの穏やかなホソクさんに変わっていて、
何があったのかなんて私には聞けないけど、たまにはもう少し愚痴を喋ってくれてもいいのにと思ってしまう
そんな事考えてるのが顔に出ていたのか、ホソクさんは少し笑いながら近づいてきた

HS「Aは心配しなくても大丈夫だよ、」
『うーん』
HS「ハハ、Aちゃんは優しいんだから」

うりうりーっとほっぺを弄んだかと思ったら、そのまま目つきが鋭くなって
グイッと顎を引っ張られればそのままキスをされる
元気出たなんて言って、まだ引っかかってるんだなって思って、私はされるがまま受け入れてみた



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作者名:ユウ | 作成日時:2023年1月31日 2時

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