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13.予防線 ページ13

あの時の発言は、例えば私に好きな人がいたとしても、万が一ジョングク君に言い寄られでもしたら、恋に落ちる自信しかなかったから言った言葉だった。


それは女の子が100人いたら、100人そうなると思える程の自信なのだ。





『ジョングク君ともあろう人が、弱ってる時につけいるような事しちゃうんですか?も〜からかわないでください。』






傷つかない予防線。


本気にしたら痛い目を見るのは私。





JK「冗談みたいな流れにしようとしないで。ヌナが僕だけのヌナになるなら、なんだって利用します。」


『嘘だって言って下さい。好きになっちゃうじゃないですかーははは。』


JK「それを聞いたら尚更嘘だとは言えませんね、どうせなら思いっきり好きになって下さいよ。」


『でも私はスタッフっ……』






言いかけた所でクルッと身体の向きが変わり、目の前にはジョングク君の胸板がある。



驚きで顔を上げるも、いつものあの可愛いらしい顔は私の肩に埋めて確認できない。



顔を見れば本当なのかどうか少しは分かるかと思ったのに、顔を埋めている感じが逆に必死であるように感じてしまう。






JK「降参してください。」


『ずるいのはジョングク君じゃないですか。』


JK「もうAヌナの口からはイエスしか聞きたくないです。」


『い、言えないよ…』


JK「僕のこと嫌い?」


『まさか!』


JK「じゃあ好き?」


『ゆ、誘導尋問です!』


JK「Aヌナ、嘘つきなの?」


『嘘なんてついてないですよ…』





精一杯の力を振り絞って離れたと同時に、両手で顔をおさえしゃがみこむジョングク君。





JK「今顔見ないで、恥ずかしくて死にそう。」



『な、なななに言ってるんですか。大胆に話してたのに急に照れるとかナシですよ!』







( そんな反応ずるいよ、本当に。 )






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作者名:kee x他1人 | 作成日時:2018年9月16日 23時

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