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11.お約束です YG side ページ11

※YG side







YG「いつもそればっかじゃね?」




照れ隠しでそう言えば、『ユンギさんのように頭の回転が速くないし、気の利いた言葉も出てこないんです。でも、今日も凄く素敵でした。』なんて満面の笑みで言われたので、いくら俺でもニヤケてしまうってもんだ。





『あ〜ユンギが一番かっこよかったなぁ♡』


YG「っっ!!?」




顔を真っ赤にしてボソッと話したヌナの言葉は、一瞬聞き間違いかと思うほどだった。




YG「今なんて。」


『なんでもないですよ?』


YG「なんでもないわけあるか、もう一回言え。」


『気のせいだと思います。』


YG「その手には乗らねぇよ。」


『ユンギさんはいつもカッコ良いですよ?』


YG「いや、そういうんじゃねぇんだけど…まぁ、うん、それも嬉しいから今日は許す。」


『随分と上からですね。』


YG「独り言と見せかけて、俺に日頃の仕返ししてきたヌナが悪い。」


『お見通しですか、でも本心……でしたよ?』


YG「あーーこの際だから言うけど、マジでズルイからな、それ。」


『本心ですもん。』


YG「しゅんってすな、あんま可愛いこと抜かしてると襲うぞ。」


『ちょ、なんですか、それっ。』


YG「あーもう。」





( だからいちいち照れんなよ。頼むから煽るな。 )




『……ユンギさん。』




あんまり可愛いこと言うから、マジでキスの一つでもしてやろうかと距離を詰めてその頬に手を添えた所で、お約束の時間です。





TH「ヌッナー♡♡♡」

JM「ヌナー!!」





バタバタとクオズが控え室へ入ってきやがった。




HS「あれ?ユンギヒョン戻るの早かったですね。」

JK「……ちょっ。」




ジョングクは何か言いたげに。




JN「おやおや?」

NJ「あらあら。」




「お邪魔でしたかね?」みたいな顔しやがってナムジュン、お前も覚えとけよ。




咄嗟に降ろした自分の手に、ヌナの柔らかい肌が引っ付いたんじゃないかと思うほど名残惜しいが、もう仕方ない。



テヒョンとジミンに攫われたAヌナを横目に、何もなかったかのように着替えるだけだ。




お約束がなけりゃ、マジで止められなかったかも知れない自分が情けない。




危うく超えてはならない一線を、今まさに超えてしまう所だった。






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作者名:kee x他1人 | 作成日時:2018年9月16日 23時

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