トリップしたら、友達の推しがいる世界だった【中原中也】【文豪ストレイドッグス】【ブイズ】

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『っっ………！！！』



痛い、いったい！

なにこれ、辛い、泣きたい叫びたい叫べない

まじで最悪……！




「初めから大人しくしていればいいものを」

『っ、〜！！！！！！』




何かが引き抜かれた感覚がした。

そういう知識はないからわからないけど、

普通こういうのって引き抜かない方がいいって話じゃなかったっけ

なんかのアニメで見たぞ

痛すぎて声が出ない

頭がおかしくなりそうだ

血が見たこともないくらい溢れ出てる気がする

熱い、辛い





「…もう動けないのか？随分貧弱なものだな……ｹﾞﾎｯ」




そらそうだ

あんたらと違ってこっちは一般市民なんですよ

痛みに耐性がないんですよ！





「…まぁいい。予定通りに進みそうで良かった」

『っざけんな…！ふざけんなよ…！！』

「それがお前の本性か？」

『うるさいうるさいうるさい！ちょっと黙ってろ！』




何かないかと半ズボンのポケットをガサツに探った。

すると、何かゴツゴツとした感覚があり、勢いよく引き抜く




(……これ)




見たことがある石だった。

僕が今もハマっているゲームで出てくる、石

“炎の石”だ

間違いない。ポケモンに出てくる炎の石と全く同じ

…こんなサイズだったんだ

いやそこじゃないわ。どうすんだよこれで





「…？お前何を持っている」





…こんな事考えてる場合じゃない。

これも神様の御慈悲だとでも思おう










僕は少し温かいそれを口に含むと、一気に飲み込んだ。




「っな…！？」




すると、体は炎に包まれ、体が暖かくなる。

少しして目を開けると、なんだか視界が低かった。

横に建っている建物のガラスに写っていたのは、僕が大好きなポケモンの一つ




『…ブイ……』(まじか)




あの進化型ポケモンの進化系、ブースターだった。

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