トリップしたら、友達の推しがいる世界だった【中原中也】【文豪ストレイドッグス】【ブイズ】

#32 ページ33

チビはそのまま寝てしまったのか、人間の姿に戻った僕に寄りかかっている。




(気が楽、ね)



















”「なぁ、彼奴って〇〇の妹だよな？」”

”「うわ本当だ、すげぇ似てる。悪そうな顔」”


そっか




”「Aちゃんって話やすいよね！」”

”「真面目でいい子で、皆の頼れるリーダーみたいな子ですね、橋本さん」”


そうなんだね





”「あのね、Aちゃんは私の一番の友達なんだよ！大親友だよ！」”


そうだね
















『僕は悪人面で、話しやすくて、頼れるリーダーっぽくて、”友達”』



















『貴方と比べたら、気が楽なんだろうなぁ。うん。僕は気が楽だよ』




だから僕が支えてあげないと。

一応拾ってくれた人で、恩人なんだし

僕だって人の心くらいはある。流石に恩を仇で返すようなことはしたくない




「すぅ……」




僕のせいでストレスが溜まってるんだろう、暖かくしてあげないと

僕は炎の石を飲み込んでブースターになると、ソファで横になったチビの腕の中に潜り込んだ。

大丈夫、僕はまだ大丈夫。

この人と比べれば人生楽していた方なんだ








(まだ、頑張れるんだよ)

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