トリップしたら、友達の推しがいる世界だった【中原中也】【文豪ストレイドッグス】【ブイズ】

#28 ページ29

会計は全て二人の方へいき、ようやく諦めたのかとぼとぼと帰っていった

ふぅ、美味しかった←

ちなみに、中也さんは僕を見ながら考え込んでいた




『さて中也さん、お昼も食べましたし(10時)次何買います？』

「お兄ちゃんじゃねぇのか？」

『ぶっ○すぞこのロリコン野郎』

「くくく……あぁ次な。次は食器類買いに行くか」

『！マグカップほしい！』

「はいはい」



傍から見たら、完全に兄妹なのだろう

身長小さい同士、年も間違えられてそうだ。

……あぁ、家族が恋しい














猫が描いてあるマグカップを手に中也さんに見せると、

「こういうのはセンス良いんだな」なんて笑った

…服のセンスはやはりないらしい

他にも、お箸だったり、スマホだったりと必要なものは買い揃えてもらった。

気がつけば時間は12時を過ぎていて、夢中だったことが分かる

…なんだ、僕結構楽しんでんじゃん




『…中也さん、なんですかこのアプリ』

「これか？GPSアプリだぜ。俺のと繋がってる」

『………警察に』

「そういう趣味じゃねぇから！！…ほら、テメェが迷子になったときとか必要だろ」

『僕そんな子供じゃないです』

「俺から見たらお前は子供だよ」




ママみたいなことを言っている。

あれだ、親から見れば子供はいくつになっても子供なのだ、のやつ

僕からしたらそれは理解はできるがよく分かっていないもの

自分の下に妹や弟がいたわけでもないし、子供もいない

将来、作ろうとも思わないけど


お店から出た瞬間、悲鳴がショッピングモールに響いた

数秒後、怒鳴り声も共に聞こえてくる

黒い服を着た数人が何やら悪事を働いているようで

直ぐ側の柱に子供が集められていた。

一人の男が近づいてくると僕を見て目つきを変える

ただ事ではないとわかった中也さんは僕を背に隠した。




「…何のようだ」

「その子供をこっちに渡せ！さもないと撃つ！！」

「……あ”ぁ？」

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