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洗面所から出て中也さんの元へ行くと、何故か顔を真っ赤にさせている
何があった!?
『中也さん、どうし……おーい?おいちび』
「聞こえてるわ!!!」
『じゃあ反応くらいしてくださいよ』
そう言っても、彼は後ろを向いていてこっちを見てはくれなかった
何だ、似合わなかったのか?
こんなシンプルなTシャツに似合うもクソもないと思うんだが
それともあれか、今更気づいたのか
自分の服を女の子が着る破壊力に←
久美が言っていた。
推しである彼はこういう時絶対に初心な反応を見せてくれる、と
当たっているよ←
『僕中学生ですよ。色気もないし妹に着せてるんだとでも思ってください』
「………確かにぺった((『ぶっ○すぞ』なんでもねぇ」
気にしてるわけじゃないが、何故かこいつに言われてると思ったら腹がたった
とにかく、早く準備を済ませてくれと言うと彼は部屋へ走っていった
戻ってきた彼の手元にはまたもや黒い何かが乗っていて
「これも着とけ」といって渡してきた。
それは上着のようで、これもまた生地が高級そうだ
何故かと聞いても顔を赤く染めるだけで答えてはくれない
……まぁ、寒かったし丁度良いか。
連れてこられたのは、見ただけで分かるほど高級な店だった
ガラス越しに見える衣服はおしゃれなものばかりで、自分の好みではない。
ジトッとした目で彼を見つめると、訳が分からないというように見つめ返してきた
その純粋な目が大嫌いだよ←
『…僕普通の服が良いです』
「ここにあんのも普通の服じゃねぇか」
『これだから金持ちは…パーカーとかが良いって言ってんです』
「どうせスーツとかも必要になるだろうから良いじゃねぇか」
『スーツ…!?』
確かに本拠地にいた構成員は全員スーツを着ていた
まさか、あれが社会礼儀というやつなのかもしれない
しかしだ
僕は乗ってきた車の影に隠れて思い切り講義した
『僕スーツ着ない!動きにくそうですもん!!』
「我儘言うんじゃねぇよ!流石にそれくらいは我慢しろ!」
『だって僕構成員じゃなくて癒やし係ですもん!!きっちりとした格好なんてやです!』
「お前なぁ……」
仕方ない、と諦めてくれたのか
彼は車のカーナビをいじっていた
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リムル=テンペスト - ユウさん» 御返し有難う御座います 中也やっぱ格好良いなぁ (3月29日 21時) (レス) id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - リムル=テンペストさん» コメントありがとうございます!そうですよね、僕も言われてみたいです! (3月27日 21時) (レス) @page31 id: 0bfe5b1bfd (このIDを非表示/違反報告)
リムル=テンペスト - 良い子だで耳が燃え尽きたんだけど⁉︎ (3月27日 1時) (レス) @page16 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
リムル=テンペスト - いいなぁ僕もこの世界行きたい 中也推し (3月25日 15時) (レス) id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 本の世界にいきたいさん» コメントありがとうございます!ブイズ達は完全に作者の好みにしてますが、更新頑張ります! (11月3日 15時) (レス) id: 0bfe5b1bfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユウ | 作成日時:2023年10月29日 23時