トリップしたら、友達の推しがいる世界だった【中原中也】【文豪ストレイドッグス】【ブイズ】

#20 ページ21

シャンプーをしてもらっている時、突然チビが笑い出した



「ぶははっ！お前泡がすげぇことになってんぞ！」

『リフィア！』(僕で遊ぶな！)

「あー、悪かったって。ぶふっ…くくく……(笑)」

『リフィ』(笑いすぎだろ。ちょっと気になってくるわ)



石鹸のボトルたちが置かれている場所に飛び乗り鏡を見ると、そこには

アレのような泡の帽子を被った泡の髭が生えているリーフィアが写っていた

…完全に弄ばれている

まだ爆笑しているチビに睨みを効かせると、余計笑い転げてしまった

ふざけんな




「そんな怒んなよ…ほら、流すから目ぇ瞑ってろ」




尻尾を床に打ち付けながら、シャワーで泡が洗い流されていった

すると何だか水がうっとおしく感じてしまい、犬で言うぶるぶるをしてしまう

「おわっ！？」と、チビのうめき声が聞こえていたので少しいい気分になった

仕返しだばかやろう




「濡れちまっただろうが……」

『リフィ』(ざまぁみろ)




しかし、そこでぶるぶるしてしまったことに対する後悔をした

見上げると、シャツがお湯で濡れて体にへばりついている中也さんがいて

…なんていうか、凄い大人の色気が凄いんです

忘れていたけど、この人は結構のイケメンだ

これからはもっと気をつけなければならない

じゃないと僕の精神が危うい。








リンスもしてもらい、今は洗面器に溜まっているお湯に浸かっている

そして僕は、今壁をガン見している。

何故かって？聞けばこうしてしまう気持ちがわかるだろう




「…おい、さっきからどうした？」

『……』

「？？？？」




そう。彼は今湯船に浸かっているのだ

どういうことか分かっただろう。今彼は全裸である

なぜ、何故あのチビは普通に風呂に入っているのだろうか

一応僕人間で女の子なんですけども。

今の状況は、大人の男性と中学生の女子が共に風呂に入っているということ

馬鹿じゃねぇのかこいつ

シャツを濡らしたのは謝るから、さっさと洗って服を着てほしい

切実に




「そういえば、忠告しておくぜ」

『？』

「茶髪で包帯つけまくってるやつにあったら一切話さずに逃げろ」




突然何を言っているのだろう、と耳をぴんっと立ててしまう

包帯だらけという単語に少々引っかかったものの、よくわからない




「彼奴と関わると面倒くせぇし、第一俺がムカつくから」

『リフィ』(はーい)

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