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#18 ページ19

背負われているから分かることだが、チビも列記とした男らしい

自分とは比べ物にならないくらいその背中は逞しかった。




『中也さんって何歳ですか?』

「22」

『え、もう成人してたんだ』

「舐めてんのかテメェ!」




高校生くらいだと思ったのは許してほしい←

だって小さいんだもん


それにしても、中也さんの背中は暖かい

人肌を感じてこなかったわけではないけど、何だか慣れない

ママとお姉ちゃんとは違うぬくもり。

…多分僕は、寂しいんだろうな

残してきた家族や、友達にもう一生会うことはできない

今は記憶喪失で通していても、いつかはボロがでるだろう

そうしたら、ここからも追い出されてしまうのだろうか

その時、僕は本当の孤独になってしまうんだろう

…嫌だな

そうなる運命だって知ってたら、関わらなかったのに

関わったら最後、情が湧いてしまう

辛い

辛い

…辛い




「テメェにひとつ、言わなきゃなんねぇことがある」

『…?突然どうしたんです』

「ここポートマフィアにいる全員…裏切り者ではない限りは、仲間だ」

『当たり前じゃないですか。何を今更』

「お前は分かってねぇんだよ。良いか、よく聞けよ。
ここにいるやつらは全員ボスに忠誠を誓ってる。
ボスだけじゃなく、組織自体に命を捧げてんだよ」

『……命』

「お前もここに来たからには同じようにそうしてもらうからな。
生半可な気持ちじゃあやってけねぇぜ」





そんなこと分かっている、と言おうとした

突然トリップして、生半可な気持ちでいられるわけがないだろう。

しかし、次の言葉がそうさせてくれなかった





「それで、お前ももう仲間入りしてんだよ。だから、あー…なんつーか
余程の事がねぇと、ポートマフィアはお前を見捨てたりなんてしねぇ」










笑えてくる

嘘つき、そう言ってやりたかった。

どうせ任務内容によっては自爆特攻など簡単に指示されてしまうのだろう

幹部という立場の彼も、そう指示したことがあってもおかしくはない

僕は、信じられない



















”Aちゃんは私の友達だよ?どうしたの?”



















…信じたくないわけじゃない

でも、そこまでいうのなら。

全てが解き明かされ、問い詰められ、捨てられるその日までは






『うん。教えてくれてありがとう中也さん』

「おう」




”駒”として、使われてやろうと思う。

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リムル=テンペスト - ユウさん» 御返し有難う御座います 中也やっぱ格好良いなぁ (3月29日 21時) (レス) id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - リムル=テンペストさん» コメントありがとうございます!そうですよね、僕も言われてみたいです! (3月27日 21時) (レス) @page31 id: 0bfe5b1bfd (このIDを非表示/違反報告)
リムル=テンペスト - 良い子だで耳が燃え尽きたんだけど⁉︎ (3月27日 1時) (レス) @page16 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
リムル=テンペスト - いいなぁ僕もこの世界行きたい 中也推し (3月25日 15時) (レス) id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 本の世界にいきたいさん» コメントありがとうございます!ブイズ達は完全に作者の好みにしてますが、更新頑張ります! (11月3日 15時) (レス) id: 0bfe5b1bfd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウ | 作成日時:2023年10月29日 23時

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