トリップしたら、友達の推しがいる世界だった【中原中也】【文豪ストレイドッグス】【ブイズ】

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『…最近久美そればっかりだな……』



スマホがないのでいつもパソコンでしているメール。

最近その相手の久美がずっと推しについて語ってくるのだ

漫画が最強なのは知っているけれど、流石にしつこすぎる気がする




「Aー！パパがお財布忘れていったから急いで駅まで走ってきて！」

『え、今から！？僕が！？ちょ、分かった！』

「はっ、パパも抜けてんねぇー」

『お姉ちゃん、パパが嫌いなのは分かるけど言い方がうざい』




今僕は学校に通えていない。

理由は今までの姉の人生に比べてノミみたいなものだ

だからママも自分を頼ったのだろう。こんな早朝に(激怒)








＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

パパの財布を手に持って、駅まで全速力で駆け抜ける。

30分前にはもう出発してしまっていたが、間に合うのだろうか




「あ！Aちゃん！」

『えっ、久美！？』





みんなの登校時間と被ってしまったのか、友達が声をかけてきた

前までは毎日一緒に登下校していた友達だが、今はかまっている場合ではない

一言謝り、急いで駅まで走る。

いや、走ろうとした



そうしようとしなかったのは、真後ろからバイクの音が聞こえたからだった





『ちょっ、！！』

「え？きゃっ」















＿＿＿ｸﾞｼｬｯｯ！






「………ぁ、ああ…あぁぁぁぁぁぁ！！！！！！」

「キャァァァァー！！！！」

「お、おい誰か救急車を呼べ！俺はあのクソ運転手を追いかけてくる！！」

「Aちゃん！嫌だ！！Aちゃん！！！！」





なんだか温かい。

けど、何も感じないような気もする

違う。

温かいのは好きだけど、こんな気持ち悪いものじゃない

あれ、何も聞こえない






…あれ？

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