女神の主治医 ページ42
「ユーリは…もう大丈夫なのか？」
だいぶ顔色が良くなったエルティアナを見てメリオダスが珍しく不安そうに尋ねる
「ええ」
「…そっか」
ホッと胸を撫で下ろしたメリオダスの横にいるルイスは、少し不安気に疑問を口にする
「エルティアナ様は、何故倒れられたのでしょう？何か、命に関わるような重篤な病に罹っておられるのですか？」
ふぅ、と小さくため息をついた私は、指を鳴らしてある人物たちを部屋に転移させる
「え？」
「ここ…どこ？」
「お嬢様……！/お、菫！」
「ルイス……！？/メリオダス！？」
エルティアナの愛し子たるメアリー嬢と菫嬢が現れたことにより、部屋の空気が一変した
「ごめんなさいね。いきなり呼んでしまって」
「えっと…あなたは？」
「私は、セシリア。
「え…ユーリ！？」
寝台で眠るエルティアナを見て菫嬢とメアリー嬢が目を見開く
「ルティ…エルティアナについて話があるの。宜しいかしら？」
「は…はい！」
全員が椅子に座ったことを確認した私はエルティアナが抱える病を告げる
「エルティアナはね、うつ病っていう精神疾患を抱えているの」
「うつ病？」
メリオダス、ルイス、メアリー嬢の三人が首を傾げる。が、異世界出身の菫嬢は不安そうに説明する
「憂鬱な気分が持続する病気、ですよね……？」
「それは単極性うつと呼ばれる方ね。気分が高まったり、逆に落ち込んだりを繰り返す方は双極性うつと呼ばれるわ。うつ病は様々な要因で発症するの。遺伝的要因・環境要因・身体的要因…主にこの三つね。ルティの場合は、単極性うつと微笑みうつが混ざった状態よ。表面的には明るく振る舞っているけど、実際は…ってやつ。だから、ずっと薬を飲みながら頑張っているの。本当は『精霊の森』で休養してほしいのだけれど、諸事情でそれができないからたまに倒れる時があるのよ」
「…どうして、うつ病になったの？」
「幼少期の経験と、幾度となく重ねられた愛する者の裏切り」
ふぅ、と煙管の煙を吐いた私は一瞬だけメリオダスに視線を向ける。私が告げた言葉にピクッと肩を揺らしたメリオダスの瞳には隠しきれない不安があった
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pomme(りんご)(プロフ) - 瑠李さん» 返信ありがとうございます。また何かありましたらお教え頂けますと幸いです (2021年7月4日 20時) (
レス) id: cf9e4ba859 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - ありがとうございます！今読みました。これからも面白い小説頑張ってください！応援してます！ (2021年7月4日 19時) (レス) id: 88c711d3e6 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(りんご)(プロフ) - 瑠李さん» コメントありがとうございます。今、消しましたのでご覧頂けると幸いです (2021年7月4日 19時) (レス) id: cf9e4ba859 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 国王陛下の帰還が同じセリフがあります (2021年7月4日 19時) (レス) id: 88c711d3e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アストライアー | 作成日時：2021年7月3日 22時
