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女神の帰還 ページ27

「遅くなってごめんなさい」

 ふわ、と私たちの前に降り立ったユーリは全身傷だらけで特に右の脇腹辺りの傷が深かった

「その傷……」

「あぁ、これ?ちょっと交戦中にヘマしちゃって……」

「だ…大丈夫なのですか?」

 苦笑しながら告げたユーリに心配そうに眉を下げたエリーが問う

「平気です。熱も下がりましたから倒れる心配はありません。ご迷惑をおかけして申し訳ありません」

「迷惑だなんて……。ユーリが大丈夫ならそれで構いません」

「でも、精霊魔法じゃ一時的に熱を下げるだけって言っていたわよね?」

「私の母方の祖父が女神族なの。だから、女神族の魔力を使って治したわ」

「そうなんだ……」

 女神族の魔力、という言葉の時にほんの少しだけユーリの顔が曇り、何となく彼女が女神族という種族に苦手意識を持っていることが感じ取れた

「メリオダス様、後で少し来て頂き_______」

「ユーリ、後ろっ!!」

 メリオダスと話しているユーリ目掛けてフォスター公爵が闇の弾を放つ。あと数cmくらいでユーリを貫く…という距離で何故か止まった弾に目を見張る

「"トリリオン・ダーク,,…ね。そういえば、フェルが使っていたような気がするわ。やはり、あなたはあの子の子孫なのね」

 パチンッとユーリが指を鳴らすと、"トリリオン・ダーク,,なるものがポンッと紫色の煙と共に消えた

「完全復活される前に殺しておくべきだったか……」

「お優しい公爵様とやらが随分物騒な独り言ね。それが本性?」

「黙れ……!!貴様のせいで私の可愛いマリーがおかしくなってしまった!!」

「おかしいのはあなたの方よ、フォスター公爵」

 ユーリの鋭い眼光にも怯まず、フォスター公爵は狂ったような笑い声をあげる

「私がおかしい?おかしいのは貴様だ、魔女!!妙な術で私のマリーを誑かした、下劣で卑しい小娘!!私は絶対絶対絶対絶対許さん……!」

 血走った目と殺気のこもった視線がユーリに注がれる。鋭い殺気を向けられたユーリは怖気付くことなく小さく息を吐き、ポツリと呟く

「……狂ってる」

狂い、堕ちた公爵→←魔王子の最期の願い



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pomme(りんご)(プロフ) - 瑠李さん» 返信ありがとうございます。また何かありましたらお教え頂けますと幸いです (2021年7月4日 20時) (レス) id: cf9e4ba859 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - ありがとうございます!今読みました。これからも面白い小説頑張ってください!応援してます! (2021年7月4日 19時) (レス) id: 88c711d3e6 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(りんご)(プロフ) - 瑠李さん» コメントありがとうございます。今、消しましたのでご覧頂けると幸いです (2021年7月4日 19時) (レス) id: cf9e4ba859 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 国王陛下の帰還が同じセリフがあります (2021年7月4日 19時) (レス) id: 88c711d3e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アストライアー | 作成日時:2021年7月3日 22時

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