女神を捜す大罪人 ページ4
「ったく…どこ行きやがった、あいつ？」
城を飛び出した(らしい)ユーリを捜しに王都に来たのは良いが、どこに向かったのかまるで見当がつかない
「メリオダス？」
聞き覚えのある声に名を呼ばれ、後ろを振り返るとそこにはギルサンダー・ハウザー・グリアモールのわんぱく三人組がいた
「おう、お前ら。ハウザーは兎も角、ギル坊とグリアモールがここにいるのは珍しいな。マーガレットとベロニカは良いのか？」
ギル坊とグリアモールが愛する王女二人の名を出して問うと、ギル坊が苦笑しながら答えた
「俺たちも聖騎士として王都の復興に尽くしているんです。メリオダスはどうしてここに？エリザベスの見舞いに行っていたんじゃ……」
「エリザベスは目が覚めたから大丈夫だ。オレが捜してんのはユーリの方さ」
「ユーリ様は、目を覚まされたのですか！？」
「ああ」
「ベロニカ様にお伝えせねば……！！」
「あ、城にはもう居ない…って聞いちゃいねえな」
グリアモールのベロニカLoveは今に始まったことじゃねぇが…まぁ、オレが関与することでもないわな
「女神様が…〈
「ん？」
「〈
「早く行かないと……！」
〈
「それにしても、ユーリ姫があの〈
「バルトラもよく公表に踏み切ったよな。アルテミス辺りが断固拒否しそうだぜ？」
「人の口には戸が立てられない、とのことで陛下が公表されたそうですよ。ただ、陛下ご自身は公表しなければならない事態になったことをとても悔いておられましたけど」
「なるほどな」
ま、賢明な判断だな。ずっと〈
ギル坊とハウザーと別れたオレは人だかりができている場所からユーリを捜す。が、オレの身長では見えない。小さくため息をついたオレは、人の間を上手くすり抜けて中心にたどり着いた
「…なんだ、こんな所にいたのか」
「メリオダス様……？」
人だかりの中から現れたオレを見て目を丸くしたユーリは、いつもより幼く見えた
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作者名：アストライアー | 作成日時：2021年7月24日 0時
