〜謎の少女の秘密〜 ページ49
「ギルサンダー……？ギルサンダーなのですか！？どうしてです！？どうしてあなたが……」
紅茶色の髪の聖騎士を知っているのか、エリザベス王女は信じられないものを見るような眼で聖騎士を見つめる
「知り合いか？」
「はい。彼は、国王の…父の側近の聖騎士。当時の聖騎士長だったザラトラスの子息で王宮に出入りしていたから私も小さい頃から知ってて……」
前聖騎士長・ザラトラス様の御子息。確か…ザラトラス様は、国王陛下の腹心の臣下だったそうだから御子息であるギルサンダーとエリザベス王女がお知り合いなのも頷ける
「聖騎士長の息子……？」
記憶を辿るように視線を上に遣ったメリオダス様は思い出したように"あっ,,と声を上げた
「お前、ギル坊か！」
「え、お知り合いだったんですか！？」
そういえば…〈七つの大罪〉は、国王陛下直属の聖騎士団だったっけ。なら、納得かも
「ああ！王宮にいた頃、何度か稽古つけてやったことがあるよ！大きくなったなぁ。10年経ったんだから当たり前だけど」
メリオダス様に冷たい視線を送ったギルサンダーは小さくため息をついて菫さんに視線を向けた
「ご苦労だった。戻って来い、菫」
「え……？菫、ちゃん……？」
ギルサンダーに呼ばれた菫さんは、ビクッと肩を揺らす。そんな菫さんを見つめるエリザベス王女の瞳は、信じられない、と言わんばかりに揺れていた
「ギル、サンダー…私は……っ」
「別に、
ギュッと手を握りしめる菫さん。その手は恐怖からか震えている
「その場合は、我ら聖騎士が全力で生命を狙いに行くぞ。最悪、死体でも構わんとの命令だからな」
つまり…聖騎士が欲しているのは、
「死にたくなければ戻って来い」
「っ……！！」
頭の中に響く菫さんの《声》。絶望に染まったその声が、何故か憶えていないはずの"幼い私,,と重なった
「菫さんからは手を引いて頂きましょう」
「ユーリ……？」
私が告げた言葉を受け止めたギルサンダーは、凍てついた青の瞳で私と私が背に庇う菫さんを睨む。その睨みに臆することなく、私ははっきりと自分の意思を告げる
「菫さんは渡しません。…絶対に」
To be continued……
〜続編行きます〜(飛ばして頂いて構いません)→←〜謎の少女〜
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鈴 - 名前固定ならそう書いていた方がいいと思います。気にはなりましたが名前固定だと読む気失せる人もいるので。 (3月8日 7時) (
レス) id: 8354ac6e82 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(りんご)(プロフ) - 天乃みなさん» 追記です。ユーリという名前にも一応理由があるのでそのようにしています。…いつ明かすかはまだ決まっていませんが (2021年9月29日 20時) (レス) id: 36cb2cfed7 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(りんご)(プロフ) - 天乃みなさん» はい。名前を変えたら私がちょっと分からなくなるので……。ご不快でしたら申し訳ありません (2021年9月29日 20時) (レス) id: 36cb2cfed7 (このIDを非表示/違反報告)
天乃みな(プロフ) - これって名前固定なんですか？ (2021年9月29日 20時) (レス) id: ec35f73fd4 (このIDを非表示/違反報告)
yuu11da(プロフ) - オリジナルフラグは取れているでしょうか？もし、宜しければご意見をお聞かせ下さい (2021年5月25日 18時) (レス) id: cf9e4ba859 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アストライアー | 作成日時：2021年5月25日 18時
