〜謎の少女〜 ページ48
「助けてっ!!」
百人中百人が"整っている,,と評するであろう色気混じりの華やかで可憐な顔立ちの少女。年齢は、12歳〜13歳くらいだろうか。丸くて大きい猫のような蒼色の瞳は涙で潤み、宝石を填め込んだかのような美しさを放っている
「どうしましたか?」
「せ…聖騎士に、襲われて……っ!」
「聖騎士に!?」
「この森に聖騎士がいるのか!?」
ホークちゃんの問いに頷く少女。少女が首を縦に振った拍子に太ももの付け根辺りまである濡れ烏の髪が耳から零れ落ち、少女の顔にかかる
「怖くて…仕方、なくて……っ」
肩を震わせて泣く少女は、泣きすぎて過呼吸になりかけている。頭に響く少女の《声》に疑問を持ちながらも、私は少女を落ち着かせようと優しく抱きしめる
「大丈夫、大丈夫ですよ。聖騎士に襲われて怖かったですよね。でも、もう大丈夫。私があなたを護ります。誰にも傷つけさせません」
「そうです!ここにいれば大丈夫ですよ!」
「嬢ちゃん、名前は?」
「菫…九条 菫」
少女の名を聞いた瞬間、心臓が強く脈打つ
"聖王家の血筋は、時の力を持つ者が現れることで有名です。故に、異なる世界…天界や魔界、妖精界や人間界とはまた違う世界から"時空の狭間,,に吸い込まれてこの世界にやってくる者が時折出現します。それが〈異界渡りの来訪者〉。彼らは、様々な世界から来るので我らとは異なる知識を持っています。歴代の王たちは、彼らの知恵を借りて国を発展させてきました。無論、その多くが"時空の狭間,,に吸い込まれた被害者なのですが、たまに"女神の加護を受けた魂,,…虹のように七色に光る魂を持つ者がこちらの世界にやってきます。イデアールで女神と言えば、聖王家直系の姫君のみ。故にその魂を持つ者は〈女神の愛し子〉と呼ばれ、特別な尊崇を集めるのです,,
私の
バリバリバリッ、と上空から雷が落ちてくる。結界を張る暇も許されず、皆、雷の縛で拘束されてしまった
「ようやく会えたな、〈七つの大罪〉」
紅茶色の髪を持つ端正な顔立ちの聖騎士を見てエリザベス王女は驚いたように息を呑む
「ギル、サンダー……?」
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鈴 - 名前固定ならそう書いていた方がいいと思います。気にはなりましたが名前固定だと読む気失せる人もいるので。 (3月8日 7時) (レス) id: 8354ac6e82 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(りんご)(プロフ) - 天乃みなさん» 追記です。ユーリという名前にも一応理由があるのでそのようにしています。…いつ明かすかはまだ決まっていませんが (2021年9月29日 20時) (レス) id: 36cb2cfed7 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(りんご)(プロフ) - 天乃みなさん» はい。名前を変えたら私がちょっと分からなくなるので……。ご不快でしたら申し訳ありません (2021年9月29日 20時) (レス) id: 36cb2cfed7 (このIDを非表示/違反報告)
天乃みな(プロフ) - これって名前固定なんですか? (2021年9月29日 20時) (レス) id: ec35f73fd4 (このIDを非表示/違反報告)
yuu11da(プロフ) - オリジナルフラグは取れているでしょうか?もし、宜しければご意見をお聞かせ下さい (2021年5月25日 18時) (レス) id: cf9e4ba859 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アストライアー | 作成日時:2021年5月25日 18時