【wrwrd！】脅威の妹は人見知り (ページ12)

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11話ページ12

em「外には屋外の訓練所、畑や動物たちがいる飼育小屋があります」

「飼育小屋…！」

em「ふふ、動物が好きなんですか？」

と、微笑みながら言われ、コクコクと頷いた。

em「それじゃあ次は飼育小屋に行きましょうか」

私はなんだか少し恥ずかしくなって顔が赤くなっていくのを感じる。それを悟られないようにフードを深く被り直した。

em(照れたらフードを深く被るのはまるでゾムさんみたいですね)

そんなことを思われてるとはつゆ知らず、私はワクワクしながら飼育小屋へと歩いていった。

飼育小屋へと行く途中に畑があり、そこではひとらんらんさんが作業をしていた。

ht「あ、ゾムたちどうしたの？」

野菜の世話をしていた彼が私たちに気づき声をかけてきた。

em「実は今、基地の案内をしていて、次は飼育小屋に行こうとしていました」

ht「なるほどね。ちょっと待ってて、俺もついて行くよ。動物たちに触らせてあげる」

そう言い農具を片付けるために近くの小屋の中に入っていった。

zm「良かったな、触らせてくれるって」

「凄く嬉しい…！」

私は、ひとらんらんさんがはやく来ないかなとソワソワしていた。

ひとらんらんさんも合流し、飼育小屋へと歩いていった。そして今、私の頭の上にはうさぎが乗っていた。

「わっ！お、落ちないかな…？」

ht「あはは、その子そこで落ち着いちゃったね」

zm「えーA良いな…。俺もの･･のっ･･のって」

お兄ちゃんがうさぎを持ち上げて頭の上に乗せると、その子もそこが気に入ったのかじっとしていた。

「お兄ちゃんお揃いだね」

zm「そやな」

em(うさぎ乗ってる、かわいい…)

Aたちがうさぎを乗せている間、エーミールは尊さのあまり固まっていたのだった。

ht「それじゃあ、おれはこのへんで。またいつでも遊びに来てね」

「はい！えっと、ありがとうございました」

ht「うん、またね」

ひとしきり動物と遊び私は大満足だった。

zm「いやー動物たちと戯れてるA可愛かったな。な、エミさん」

em「えーそれはもう本当に可愛かった…って、ちょっと！」

「！？」

可愛いと言われ私は顔が熱くなるのを感じた。なぜかエーミールさんもこころなしか顔が赤くなっているように見えた。

zm「んふふ。…あ、そや。外に居るしあいつも紹介しとこ。エミさんとAちょっと着いてきて」

歩いていったお兄ちゃんに置いていかれないように私たちは慌ててお兄ちゃんを追いかけた。