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「……っ、くそっ！何で繋がらへんねん！」
トントンのスマホは、何度かけ直しても、繋がることはなかった。
次に、ショッピ君に電話をした。
理由は、トントンが殺 されたと仮定すると、一晩に一人ずつなので、ショッピ君は生きているはずだと思ったからだった。
電話をかけると、3コール目でショッピ君が出た。
『……もしもし』
電話の向こうの声は、心配で眠れなかったのか、完全に生気を失っていた。
心配して、大丈夫かと聞くと、大丈夫だ、という返答が帰ってきて、嘘だとしても少し安心できた。
「あのな、俺昨日の通話が終わってからずっと調べててな、分かったことがあんねん」
『何ですか？』
「ゾムを、いや、ゾムの中のメリーさんを止める方法や」
『……っ！？』
電話の向こうで、息を呑む音が聞こえた。
「あのな、メリーさんが"次に殺す対象"に電話をかけている電話を、何らかの方法で物理的に破壊すると、その症状はなくなるらしいで」
俺が話し終わると、ほんまですか！？と、嬉しそうな声がした。
だが、次の瞬間電話口から、自分が考えもしなかった言葉が飛び出した。
『で、その方法は、今まで死んだ人は助かるんですか？』
衝撃だった。
メリーさんについて調べていたときの俺は、今まで死んだ仲間の命を"無駄にしたくない"という気持ちはあっても、"生き返らせよう"という考えには至らなかった。
だが、調べたページを開き直すと、何処にも"もう既に死んだ人"についての言及は、なされていなかった。
その事を、電話先のショッピ君に言うと、彼は少し怒った様子で、
『……俺が喜んでやるのは、その方法が"仲間を生き返らせられる方法"だった時だ。助けられない方法をするくらいなら、皆と一緒に死んでやる！！
世間が滅びようと、俺は関係ない！』
そう言って、電話を切った。
俺は、切られた電話を見て、それから床に落とした。
無抵抗に床に落ちた携帯は、衝撃で液晶が割れていて、何だか今の俺みたいだった。
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タユ(プロフ) - コメントありがとうございます！え、あ、いや、嬉しいです（照）読んでいただいてありがとうございました！これからも更新を気長に待っていただければ嬉しいです！ (2019年8月31日 5時) (
レス) id: 2a27eba7c0 (このIDを非表示/違反報告)
零 - 作者さんプロですわ (2019年8月30日 22時) (レス) id: 171ab61c8e (このIDを非表示/違反報告)
タユ(プロフ) - コメントありがとうございます！私も、ハッピーエンドにしようかなって思ってます！更新を気長に待っていただけると嬉しいです！ (2019年5月28日 7時) (レス) id: 938d9ee022 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 奇病パロってなんかもっと怖いものかと思ってたけど、普通に読めました！感動系ですね… 私もハッピーエンドを希望します（バットエンドが無理なので…）これからも頑張ってください！ (2019年5月28日 6時) (レス) id: 30912b7c74 (このIDを非表示/違反報告)
タユ(プロフ) - コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！もし、コメントでハッピーエンドが多かったら、ハッピーエンドにします！ (2019年5月14日 6時) (レス) id: 00e1697dfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タユ | 作成日時：2019年3月14日 19時
