ずっとスキ 4

130 〜taisuke side〜 ページ4

玉「じゃ、俺、忘れ物取りに来ただけだからー。おつかれー。」

太「…おつかれ。」





Aのとこ、行こう。

ちゃんと気持ち伝えて、もし、Aの気持ちが他の男にいってても



…振り向かせればいい





あんな二股かける男の隣で苦しそうに笑うAはもう見たくない…





気がついたら、走ってた


スタジオの外出たら、ちょうど空車のタクシー通って

タクシー止めて、実家の方まで向かってもらう



角のとこで、降ろしてもらって。




Aのアパートまでの道、必死に考える。



何て言おうか

何て言えば、気持ち伝わんのかな

気持ち、通じ合わなくてもいい。

俺の今の気持ち、伝えたい。

で、Aの照れた顔、見たい。





アパート着いて、外から見たらまだ部屋の電気付いてなくて。


合鍵で入る事もできんのに。

勝手に入るの、なんか嫌で。

仕方ないから部屋の前で待つ。



もし、あいつと一緒に帰ってきたらどうしよ。

もし、Aに迷惑だから帰れって言われたらどうしよ。




だめだ。変な事ばっか考えてる。



俺、こんなに小心者だったっけ…。


…A、早く帰ってこないかな。

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