ずっとスキ 4

146 〜taisuke side〜 ページ20

A「え？？今、なんて言ったの？？」

太「だーかーらー。別れたんだって。」



すげービックリした顔してる。

そんなにビックリする？

まぁ、言ってなかった俺が悪いんだけど。




A「…なんで…別れたの？」

なんで？

なんでって言われてもな…。

性格が合わなかった…なんて軽々しく言えないし。


A「…やっぱり言わなくて…」「なんか、違うなって思ったから」


せっかく俺の事知ろうとしてくれてんのに、答えなかったら後から後悔しそう。

でも、なんか違う、なんて言わない方が良かった？


A「なんか違う？」


やっぱ突っ込んできたか。


太「そ。なんか違うの。」

A「よくわかんない。」

太「そう？ない？本気で好きになったのに、いつの間にか違うような気がしてきたり。」


ちょっと不満気な顔してる。

でも、そういう事、皆少なくはないと思うんだけど。

A「ないよ。そんなの。」


納得したみたいに、ウンウンってうなづいてんの。

かわい。


太「そっかー。でも、俺はそうだったの。」

A「今までもそんなだったの？」


…そこまで突っ込んでくるか。

でも、俺の元カノの事はほとんど知ってるんだもんな。
そりゃ、言いたくもなるか…。

太「んー。ま、そればっかりじゃないけどね。多いかも。こういう仕事だからかな？時間のすれ違いとかさ、人間関係とかさ、付き合っていくのも難しいんだよ。」


また不満気な顔してるA。


A「それじゃ、ずっと違う人ばっかりだね」


時々、こういうすね方すんだ。

長いこと一緒にいたからなんとなくわかる。




今回は違うなんて事ない。

今までとは全然違うんだ。

なんか違う、そんな事、絶対思わない自信ある。

太「んー。そんな事ない。違くない子もいるよ？」

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