ずっとスキ 4

143 〜taisuke side〜 ページ17

一瞬止まった足音。


すぐにまた歩き出して、キッチンから水流す音が聞こえた。



…聞こえてた…よな？




Prrrr



テーブルに置いてた携帯鳴ってる

でも、寝たフリしてるからどう見ればいいんだろ。




A「太ちゃん、携帯なってるよー。」

Aの声がして、それをチャンスに起き上がる。


太「んー？」


誰だよ。

俺の一世一代の告白、邪魔するヤツ…



表示を見ると

"カナ"

の文字。


通話のボタン押す


カナ「ごめんね。急に」

太「いや、大丈夫。どうした？」

カナ「ん…声…聞きたくて」

太「あー、ごめん。俺、今外なんだ。ごめんな。」

カナ「ごめんね。そっか。また…掛け直してもいい？」

太「うん。大丈夫」

カナ「ありがと。」

太「ん。じゃ、またな。」



…どうしたんだろ。


カナが何回も電話してくるなんて、滅多にない。



…でも、今の俺にはこいつの方が大事だから。


変な誤解…させたくない。

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