ずっとスキ 4

138 〜taisuke side〜 ページ12

全然来ないから、手まねきしながら呼んでみる。

太「おいで」


なのに、俯いたまま黙ってる。


ネコ呼んでる気分。


俯いたまま

A「やだ。それより…コーヒー淹れるよ？」

って。


太「…んー。後でいいや。とりあえず…おいで？」



いや、コーヒー飲みたいのはもちろんなんだけど。


違うんだよなー。




目合わせずにテーブルはさんで反対側に座るA。


…ちょっとそれ、へこむわ。



でも、ここまできたら座ってほしいし。

太「そこじゃない。」

A「…ここでいい。」

へぇ。
珍しく、突っぱねるなー。

太「ふーん。じゃ、膝の上座る？俺の足の間と、膝の上、どっちがいい？」




こういう二択に弱いはず。



俯いてるから、あんまり顔見えないんだけど。


立ち上がった時に見えた顔、真っ赤だった。


照れてる？


黙ったまま俺の足の間に座ってきて。

すげー嬉しい。


首に腕回して、肩に顎置く。



絶対、顔ニヤけてるわ。俺。



そういや、この間ケンカしてこの部屋出たんだっけ。


謝らないと。

…許してくれんのかな。


太「A？この間、俺、Aの事考えないで勝手に色々してたよな？ごめんな？」

A「もう大丈夫。でも、私、なんかしたのかな…って…すごい不安で……あんなバイバイの仕方…もうやだよ。」

泣きそうなってる。

ごめんな。

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