73 ページ34
歌っているうちに、自分の気づいていない本当の気持ちに気づいていく
お母さんとの問題を解決したら絶対MANKAIカンパニーに戻るんだと思っていた
…でも、実際は戻れないんじゃないかって思ってる…
私はこのまま前に進めないんじゃないかって…
お母さんとのことも何も変わらないまま、ずっと舞台が怖いと思ったままなんじゃないかって…
最後に太一君にキスしたのもきっと別れのキスだったんだ…
もう戻れないってことがわかってたから、お別れしたんだ…
本当は…全部わかってたんだ…
でも、そうでも思わないと、心が折れてしまいそうで…
明日に希望が持てないから、未来に絶望しそうで…
…太一君…
…太一君っ…!
私は涙が枯れるまで彼への想いを歌った…
翌日、私はなんとかベットから起き上がると、学校に行く準備をして、朝練に行った
……どうしよう…
結局、曲できてない…
でも、昨日自覚してしまったことで頭がぼーっして何も考えられない
稽古場ではしっかりしないと…昨日注意されたばかりだし…
稽古場に入る前、呼吸を整えて笑顔の仮面を貼り付ける
貴方「…よし」
稽古場の扉に手をかけようとすると、中から晴翔さんが出て来た
貴方「!晴翔さん、おはようございます!」
ニコ!と笑いかけながら挨拶すると晴翔さんはギョッとした顔で私を見た
ーーーーー
突然ですが、こんにちは!作者のカリンです!
どうでもいいかもですが、Aちゃんが歌っている曲は奥華子さんの、「楔ーくさびー」という曲をイメージして作りました!
少し違うところもありますが、とってもいい曲なので是非聞いて見てください!
Aちゃんが歌っているのがこの曲だと思っていただけると嬉しいです!
270人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カリン | 作成日時:2017年9月7日 21時