モノクロアリス (ページ6)

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4.オカシな運命？ページ6

ざっざっ…ざっざっ…

少し湿っている道を、ぬかるみに
注意し進んでいく亜利沙と白ウサギ

亜利沙「ね、ねぇ…少し疲れたわ…」

白ウサギ『大丈夫かい？アリス…
　でも…急がないとあの方が怒ってしまうよ？』

亜利沙「あの方って？」

白ウサギ『覚えていないかい？アリスあの横暴な王女様を…』

亜利沙「横暴な王女様…？」

突然亜利沙は頭痛に襲われた

亜利沙は誰かに支えられたのを感じ
ながら、深い記憶の中へ沈んだ

ザッ…ザザッ…ザッ…

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『…の女王の首をはなておやりっ!!』

『…は、…の女王じゃ…い』

『アリス…ごきげんよう…♪』

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亜利沙「ーっ!!」

亜利沙は、さっき歩いていた森とは
一転どこかの部屋のベッドに
寝かされていた

白ウサギ『起きたかい…アリス
　どうしたの？汗…ひどい』

亜利沙「大丈夫よ…白ウサギ」

白ウサギ『…アリス、
君は…不思議な子だ…』

亜利沙「何故？」

白ウサギ『…記憶がないはずなのに…
　似ている…言葉や行動が』

亜利沙「…前のアリスに…？」

白ウサギ『!!』

亜利沙「やっぱり…ここは夢では
　ないのね…」

白ウサギ『…疑っていたのかい？』

亜利沙「多少は…
　だけど…もう大丈夫…

　貴方がここまで…
　運んでくれたの？」

白ウサギ『… うん…
　アリスがいきなり
　倒れるからね』

亜利沙「ごめんなさい…」