あくる日の放課後 ページ23
学校からの帰り道
Aは公園への道のりを走っていた
まさかこんなに仲良くなるなんて
人生は不思議なものだなと思う
どんな事でも一緒に過ごせることが嬉しくて
最近は毎日が楽しい
A「ごめん。部活が長引いちゃって待った?」
息を切らせながら目的の相手に声をかければ
集中して作業していた相手は顔を上げた
三ツ谷「ああ、大丈夫だ。ちょうどルナとマナ遊ばせてた所だから」
三ツ谷の妹に変に気にいられてから
家が近いこともあって
割と頻繁に家に呼ばれるようになった
必然的に放課後一緒に帰ることも増えた
A「マナちゃんとルナちゃんは?」
遊んでいるはずのマナとルナの姿は公園内にはない
三ツ谷「さっき八戒に。あー、八戒ってのは幼馴染で東京卍會の俺の隊で副隊長やってる奴な。そいつに会って今駄菓子屋に行ってんだよ」
A「なんだ。良かった。2人に何かあったかと思ったよ」
三ツ谷「心配かけて悪いな」
A「当然。私にとっても可愛い妹みたいな感じだもん」
三ツ谷「お前は甘やかしすぎな」
A「ええ!そんな事ないよ」
三ツ谷「いや、あるな。ルナもマナも自分でできることまでAにやって欲しがるからな」
和やかな時間が流れる中
ルナとマナの元気な声が響く
ルナ「Aー!」
マナ「Aー」
公園に戻ってきた2人が
Aに気づき
公園の入口から全速力で走って来ていた
A「ルナちゃん、マナちゃんー!」
いくら小さくても立派な子供だ
2人が全速力でぶつかってくれば
耐え切れなくていつも後に重心が移動する
今日こそは!と覚悟して待ち構えるが
ドンッという音が聞こえそうな勢いで
体当たりされ
逃しきれない反動で体が後に倒れ始める
抱きついている2人をしっかりと抱きしめ
おしりから後に倒れる事を覚悟した時
思ったより近くに立っていた三ツ谷にぶつかり
そこでしっかりと抱きとめられた
三ツ谷「八戒、ありがとな」
八戒「タカちゃん、聞いてくれよ。マナちゃんもルナちゃんもひでーよ。お小遣い全部駄菓子にされちゃったんだぜ」
涙ぐみながら小銭入れを逆さにした八戒と
それを見て苦笑いしている三ツ谷
3人の人間を抱きとめて平然としている三ツ谷を
Aは驚いて見つめていた
小柄だと思っていたのに…
抱きとめられて気づいた
強い体幹に細くてもしっかりついた筋肉
私も鍛えてる方だと思ったのに…
私とは全然違う…
こんなの…こんなの…
205人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くらら(プロフ) - あさん» ご指摘ありがとうございます (2022年6月12日 13時) (レス) id: 10f98cb4da (このIDを非表示/違反報告)
あ - 三ツ矢ではなく三ツ谷です…。作品自体は面白いので少し勿体ないような気がしました🙇♀️💦 (2022年6月12日 12時) (レス) @page5 id: 645db5c9a0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くらら | 作成日時:2022年5月30日 3時